ひたすら採集・飼育記録

カブクワをやっています。後で役に立ちそうなのでひたすら記録したいです。

初めての昆虫即売会

3/14(日)に開催された「Dead or Alive名古屋2021・春」というイベントに行ってきて、生体を購入したのでその事を書きます。

まず、この日にイベントがあると知ったのはまさかの前日の夜でした。告知ツイートがTwitterのタイムラインに流れてきて、

(そういえば三月にもあるんだっけ? いつかな~)

と見てみたら何と翌日。

イベントの存在自体は以前から知っていて、昨年末は帰省などの予定もありスルーしていました。

今回こそはチャンスですが、イマイチ行く気が起きず……。

それは新型コロナウイルスがどう、とか立派な理由ではなく……、単純に面倒臭かったからです。

日曜日は朝からいっぱいアニメがあるし、昼の二度寝も考えると午前から夕方までのイベントなんて行けっこないよと。前日に引き籠る用に消費期限間近のパンとか買い込んでましたし……。

だけどこの機を逃すと次は三ヶ月後。決心して出掛ける事にしました。

最初の方は混みそうだし、まだアニメやってるうちに出掛けなくちゃいけなくなるので、先行入場などはせずランチタイムが終わった頃からの参加になりました。

 

そういう訳でイベント開始からかなり時間が経ってからの入場でしたが伽藍堂という風ではなく、机と机の狭い隙間を人通りを気にしながら動いたり立ち止まって眺めたりする様子でそれなりに人出がありました。

建物の出入り口に「関係者以外立入禁止」と書かれていたのに、みんな普通に入ってくる勇気があるんだなと感心しました。

小心者の僕は、飼育ケースの入った袋を提げた親子がその出入り口から出てくるまで、本当に入って良いのかと建物の前を何度も通りすがる不審者になっていましたので……。

会場は地方の中規模同人誌即売会のような広さと雰囲気。ただし並べるものが嵩張るので、紙媒体などを頒布するイベントよりはかなり1スペースが占める机の数が多かったです。

大まかに、カブト・クワガタ中心の生体や飼育用品販売が半分、チョウやオサムシを始めとする標本販売がもう半分くらいを占めていました。

入ってすぐにゴライアストリバネアゲハの標本なんかが並んでいて、デカ過ぎて唖然としていました。

 

会場の雰囲気説明はこれくらいにして、本題に入りましょう

 

 

買ったもの

・ニジイロクワガタ ペア

・スラウェシオオヒラタクワガタ ペア

あとはプロゼリーと産卵木と産卵マットです。

 

 

まずは生体の紹介から

 

ニジイロクワガタ

ピカール×フルメタル血統 CBF1

♂55.3mm ♀35.7mm

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f:id:takagi_beetle:20210318194307j:plain綺麗ですよね……。

ニジイロ・パプキンは初心者にも簡単と聞くので、イベントに行ったらどっちか買いたいなと思っていました。誰でも知ってるので他人にどんな虫飼ってるか訊かれた時に楽そうですし。

この二匹は父がフルメタル血統57.5mm、母がピカール血統で37mmだそうです。

血統とか全然分からないけどやっぱりニジイロは緑基調が良いなと思って買いました。

ピカール血統の特徴は前胸背板にも前翅と同じように光沢がある事だそうです。

母がピカールだっただけあってそれは娘の方に強く受け継がれている様子。

 

今日写真を撮った後で飼育ケースの仕切り板を除いて同居させてみると、早速三度も交尾を確認しました!

昨年十月羽化との事なのでしっかり成熟していますね。来週にでも産卵セットを組もうと思います。

 

 

スラウェシオオヒラタクワガタ

南スラウェシ州シンジャイ県 採集

♂88mm ♀フリー(僕の計測では37.7mm)

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f:id:takagi_beetle:20210318194336j:plainイベント行ったら外国産ヒラタを衝動買いしちゃいそうだなあと思っていましたが、実際にやりました。

しかし万単位のスマトラやパラワンではなく、イベント特価(値段は伏せておきますがハチャメチャに安かった)のスラウェシで踏みとどまれたのは良かった。

でも虫本体を安く買えたからといって使う飼育用品はほぼ同じなので、高い虫を買っても安い虫を買っても最終的な出費にそこまで大きな差は出ないんですけどね。

 

野生で血統は無いのでサイズを出すのはなかなか難しいかもしれませんが、90mm近いクワガタの迫力は圧巻。それが自宅に!

この厚みを見てください。

f:id:takagi_beetle:20210318194328j:plainヒラタクワガタとはよく言ったものです。とにかく存在感が凄い。

別のスペースでは90mm超の個体などが売られていましたが、値段に二倍以上の差があるならもうこのサイズで大満足ですね。

一方で♀は小さいなあと。

外産ヒラタの♀といえばパラワンやスマトラが50mm超になる事があったりで40mmはあるんだろうなと思っていましたが、何の血統も無い野生個体なのでこんなものなのかもしれません。

スマトラやパラワンは飼育人口が多いから血統付きの大きい個体の流通量も多いだけなのかな? スラウェシの秘密の離島産と呼ばれる産地の血統はかなり大きくなるようですが。

 

さて、ヒラタに卵を産ませるのに重要な事と言えば♀殺しの予防。

自宅にはいい感じに細い針金が無いのですが、以前YouTubeで見たこちらの動画を参考に結束バンドでアゴ縛りをしました。

www.youtube.com動画を見て凄く簡単そうに思っていましたが、実際やってみるとこの動画のように手早くはいきませんでした。それでも針金より楽そうですが。

f:id:takagi_beetle:20210318194313j:plain真ん中の輪っかをきつく締めるのが難しいんです。両脇の輪を締める際、この真ん中の輪が小さくなるように調整しなくてはならず、結束バンド四本を無駄にしました。

実際に経験者に会って話を聞かなくても、YouTubeなどでどう飼育すればいいのか情報を得られる時代、恵まれていますよね。

 

しかし、視覚と聴覚だけでは足りない情報もあります。

という訳で、イベントで産卵材を選んでいただいた話をします。

ニジイロはマットだけで産むというイメージですが、ヒラタは念の為に材があった方がいいと言われる事も多くあります。

僕も「オオクワなどの生に近い木を食べる者は固い材に、ヒラタなど根食いと言われるような虫は軟らかい材によく産む」という事を知ってはいますが、実際にどういう材が軟らかいと言えるのか基準が分からないので、どうしようかという状況でした。

 

そこで生体の他に産卵材なども並べているスペースの方に思い切って

「すみません。初心者なんですが、ヒラタの産卵木ってどういうのがいいですか?」

と質問しました。

すると

「プロはダメやな。僕は初心者が一番好き。いや、プロもダメではないけど」

と大喜びされ、産ませ方について色々教えていただきました。彼は関西人だったのです。

ヒラタにピッタリのやわやわな産卵木は既に売れ払ってしまっていたようですが、残っている中からいいものを二本選んでいただき、それを産卵マットのおまけとして無料にしてくださいました。

そのマットは製造が追い付かなくなるのでネットなどに言わないようにとの事なので紹介はできませんが、ペアリングが済み次第言われた通りに組んでみたいと思います。

 

 

 

最後にお金の話ですが、この日の出費の合計は何とか一万円を超えずに済んだという快挙をお伝えします。

生体2ペアとプロゼリー100個と産卵マット10Lと産卵木2本を買っても一万円いかない。通販ではありえない事なので大満足です。

今後も即売会にはゼリーやマットだけでも買いに行きたいですね。