ひたすら採集・飼育記録

カブクワをやっています。後で役に立ちそうなのでひたすら記録したいです。

今シーズン初のクワガタ探し

地域差はあると思いますが、クワガタが盛んに活動を始めるのはゴールデンウィーク明けくらいからと言われています。

温暖な名古屋では流石にもうシーズンに入ったのではないかと思い、5/15深夜0時過ぎ、大学の山に行ってきました。

最初に見たのは昨年秋にはスズメバチの住処になってしまっていた大木。

7月にカブトムシが大量に群がっていたのを覚えています。

覗いた感じ、まだ樹液は出ていなさそう……と思いましたが、一部からしっかり滲み出ていました。

f:id:takagi_beetle:20210520221207j:plain↑樹液源である何かしらの虫の脱出口にそのまますっぽり填まっているネブトクワガタのオス。

 

その隣の木にも去年お世話になりました。こちらは既に盛んに噴き出している様子。

こちらにも同様ネブトクワガタのオスがおりました。

f:id:takagi_beetle:20210520221223j:plainネブトクワガタはこのような甘くなくてそんなに酸っぱくもない臭さのねっとり透明な樹液によくいます。

食べ方も独特で、上で書いた通り樹液源の穴に自らの体を突っ込んで、浸るようにして食事している場合が多いです。

 

流石はネブトクワガタの特産地。コクワよりもネブトがバニラです。

しかし、メスをたくさん捕まえて産ませてみたいのでオスばかりでは寂しいところ。

ネブトの場合他のクワガタと異なり、後食して樹液を食べに来ている成虫は既に産卵を終えていて滅多に卵を産まないんだとか。

という訳で、野生の樹液採集ネブトに卵を産ませたいなら、最低限大量のメスが必要になる訳です。

シーズンが来る前に材割で新成虫確保しておけばよかっただろって? 材割採集は初心者一人でやるにはちょっとハードルが……。

 

明るいライトの方に行くとそこはコメツキムシの楽園でした。やはりまだコガネムシなどは出てきていないようです。

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f:id:takagi_beetle:20210520221238j:plainヒゲコメツキのオス(一枚目)とメス(二枚目)。触角で見分けるそうです。

 

f:id:takagi_beetle:20210521020313j:plainクシコメツキは本当にたくさんいました。

 

f:id:takagi_beetle:20210520221244j:plainキマダラカミキリもいました。カミキリムシにしては少し早い登場な気がする。

 

あとはより木の多い方へ登っていって……。

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f:id:takagi_beetle:20210520221258j:plain壁にひっつくヤモリ。捕まえると噛み付こうと口をパクパクさせてとても可愛かったです。

 

f:id:takagi_beetle:20210521012634j:plainゴホントゲザトウムシ。コイツが凄い数いました。落ち葉の上を歩く物音が聞こえると必ずコイツ。

ザトウムシとコメツキムシの季節って感じでしたね。

 

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f:id:takagi_beetle:20210521012637j:plain去年最もお世話になった木でも既に樹液が。

まだ発酵の進んでいない感じでしたが、ユミアシゴミムシダマシやヨツボシケシキスイ、更に去年もよく見掛けた木のヌシ的なムカデが今年も健在でした。あとゴキブリも。

ネブトか何かもいたのですが、落っことしてしまって見失う……。

 

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f:id:takagi_beetle:20210520221315j:plainヒラタクワガタはオスメス一頭ずつ死骸で出会いました……。

このメスなんか35mmくらいありそうな立派な個体だったのですが。残念です。

 

 

f:id:takagi_beetle:20210520221322j:plain最終的に持ち帰ったのはこの四匹。コクワとネブトのペアです。

コクワ♂は去年樹液が出ていた(今年はまだ出ていなさそう)木の窪みに、♀はアスファルト上を歩いているところを捕獲。さっきのヒラタみたいに轢かれていなくて何よりですね。

ネブトは二匹一緒に透明な樹液に浸かっているところを捕まえました。

 

さて、今年こそはヒラタを捕まえて産ませたいところですが、早速梅雨入りしてしまい……。今年のクワガタシーズン幸先がよろしくないです。

梅雨明けを待っていたらカブトムシに樹液が占領されてしまう~!

 

 

ニジイロの産卵セットを割り出しましたが、それについては菌糸投入と一緒に今度書こうと思います。