ひたすら採集・飼育記録

カブクワをやっています。後で役に立ちそうなのでひたすら記録したいです。

おっちゃんの言う通りにWDスラウェシ産卵セット

hitasura-kiroku.hatenablog.com

4/25、こちらの記事で購入を報告した採集品のスラウェシオオヒラタの産卵セットを組みました。

 

今回、産卵木とマットを購入させていただいたお店のおっちゃんにアドバイスされた通りにセットを組んだので、結構期待しています。

メスが交尾から逃げ回っていたのが気になりますが、セット自体は信用できるものの筈です。(僕が水加減や固め方を誤っている可能性はあるが)

 

使用個体

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上に貼った記事のメス37mmです。

ワイルドなので成熟しているとは思うのですが、オスと同居させて二週間くらい見ていてもオスのアプローチから激しく逃げ、一回も交尾を目視出来ませんでした。

その後同居したまま三週間くらい、エサ換え以外では様子を見ずに放置しておりましたが、果たして交尾してくれているのでしょうか……。

野外で既に交尾してくれている可能性も十分あるので、きっと大丈夫な筈!

ちなみにオス君は一ヶ月以上の同居生活を経てやっとアゴ縛り解除でしたが、アゴの方は問題無く動かし使えているようでした。

 

 

セット内容

お店のおっちゃんに教えてもらった内容を箇条書きにしますと、

・ケースはこれくらい(小さめのコンテナを指す。飼育ケース大サイズ相当)

・底から数cmはケースを割る勢いでガッチガチに詰める

・ヒラタには産卵木は無くてもよいが、入れるなら軟らかいものを選ぶ

・産卵木は三十分くらい加水して六時間~一晩干す

・産卵木は揃えて並べずになるべく無造作に、斜めに置いて埋める

 

特徴的なのはケースが大きい事と、産卵木の置き方に拘りがあるところですかね。

ケースが大きいのはその方がたくさん材やマットを売り付けられるからなのではないかと疑ってしまう気持ちも湧きますが、産卵木の埋め方はなかなか個性的な内容ですよね。

自然界では規則正しく並んでいる事なんて無いからと言われましたが、そんなんで産みが変わるものですかねえ……。

正直に言うと三信七疑くらいですが、今回は敢えて全部言われた通りに組んでみようと決めました。

 

ケースは一般的な大ケース、マットはおっちゃんにネットとかに書くなと言われているので伏せます。

産卵木もそこで買ったものですが、もっといい材は既に売れてしまったとの事でしたので、最善ではないと思います。

細めの材一本と、それより太い材を三つに割ったもののうち二欠けを使いました。

細めの材の方が全体的により軟らかめでした。

 

まず表面の樹皮を剥いで加水

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からの干し

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この写真ではまだオレンジの部分が残っていますが、干した後できちんと剥きました。

乾いている状態ではオレンジが剥きづらく、かといって転倒防止に使える茶色い樹皮は水に濡らすとカビやすくなってしまいます。

そういう訳で、僕は加水前に茶色い皮を剥き、加水・干し後にオレンジの筋を剥がしています。

干した後、割ってある方の材は水の抜けが早くて、割らないものよりもかなり軽くなっていました。

色んな水加減の材があった方がメスも選択肢があって嬉しいかなと思ってそのままにしておきましたが、こういうところは事前に考えておいた方が良さそうです。

あとは種駒もほじくり返して産卵木の準備は完了です。

 

次はマット。

加水の具合ですが、乾燥して袋詰めされているタイプのマットではなくある程度水気を含んだものだったため、マット10Lに対して700ml程度の加水でした。

湿り具合は、握り締めて出来た塊が、触っただけでは崩れず親指で押すと砕ける程度。

ニジイロクワガタの時よりは水少なめで、その時よりは弱い力で砕けます。ニジイロの場合は混ぜたりする時に少しニチャる程度まで加水していたので、一応差はつけてあります。

乾いていると砕けるというより崩れます。多分産卵では崩れるくらいじゃ水分不足なのかなと。

初心者なのでその水加減が正しいのかは分かりませんが、それは結果を見て判断しようという事で。

底から4cmくらいを手やすりこぎ棒や産卵木を使って固く詰めまして、

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産卵木を立体的に三本埋め込んでそれらも動かないようにしっかり固めます。

f:id:takagi_beetle:20210426163336j:plain最後に樹皮や幼虫を割り出した時に出た産卵木の破片を転倒防止に撒き、プロゼリーを入れて完成です。

f:id:takagi_beetle:20210426163341j:plainこの比較的小さなメスが大きなケースで一体どれくらい張り切ってくれるのか……。

ケースが大きい事もあるので卵・幼虫の数20は超えたいですね。でも野外品だからそんなに産まないかあ。

 

 

 

おまけ 名古屋市産クワガタの幼虫達

大学やうちの前で捕まえたメス達が産んだ幼虫達、成長中です。

最近春の陽気で置き場所の室温が2℃以上上がっているので、てんやわんやですね。

 

例えばノコギリクワガタにはプリンカップを破る者が現れたり

f:id:takagi_beetle:20210426163344j:plain(脱走はしていません)

このカップは860mlなんですが、多分メスだし死んだコクワ幼虫が入っていた500mlのクリアボトルに詰め替えようかな……。

底を一生懸命噛んで小さな穴が開いているカップは他にも幾つもあり、やはりノコギリくらいのサイズになるとプリンカップじゃダメかもしれませんね。

温度が上がった影響もあるのか(といっても高くて23℃程度な筈ですが)、菌糸瓶で言う暴れのように中身をグルグル掻き回して、詰めがスカスカになっているカップもありました。

 

一方でコクワ達の方は暴れたりなんてしていません。

殆どの個体が温度上昇に合わせてか前蛹・蛹の状態であり、結構ゲッとしました。特に前蛹なんかデカい蛆やら蜂の子みたいで、あの腹筋運動も相まって慣れない自分はビビりました。

それにしても蛹は大きく見えるなあ……。でもきっと蛹を見た時に思ったよりも全体的に小さい個体しか羽化してこないんだろうなあ。

蛹が大きくてテンション上がったけど成虫はそんなでもなかったって話、結構聞きますもんね。