ひたすら採集・飼育記録

カブクワをやっています。後で役に立ちそうなのでひたすら記録したいです。

ニジイロクワガタ産卵セット2

以前の産卵セットを作ってから二十日程しか経っていませんが、新たなセットにメスを移しました。

前のセットでも最初の十日間くらいは活発に産卵活動をしていて、4/13に側面から卵を確認したので、既に幾らかは次世代を確保出来ているとは思いますが。

 

以前のセット↓

hitasura-kiroku.hatenablog.com

 

組み直しの経緯

今回新しいケースでセットを組み直したのには理由があります。

それはメスが保湿・コバエ防止のために挟んでいるシートで遊んでしまうからです。

 

最初はケースと蓋の間に挟むようにシートを入れていましたが、齧り熱心なメスに大穴を開けられてしまいました。

マット産みだと厚めにマットを入れる事になるので、上部のシートに届いてしまう危険性がありますね。

現状うちにコバエはいないので問題無いといえば無いのですが、そんなものを齧るのに時間と体力を使ってほしくないというのが本音。

メスがシートを食い破る事が出来ないよう、設置方法を下の図のように変更しました。

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これで安心かなと思っていたのですが、逆効果でした。

シートの端っこの、ケースの内側に入っている部分がちょうどよい足場になってしまい、小学生の時の「カブトムシが蓋にくっついて離れなくなるあるある」が起こってしまいました。

おまけにクワガタなので頑張って蓋の格子部分を噛みます。やめてくれ……。

 

 

 

容器選び

そういう訳で、このような事態が起こらずに済むケースで新たにセットを組み直す事にしました。

候補として上がるのはまず、コバエシャッターなどの蓋自体に保湿や防虫の対策が施されているケース。飼育用の、特にカブト・クワガタ用のケースですね。

色々ありますが、そのような機能付きのものは小サイズで最低500円はします。

そして、メスがシートに届かない程に深さのあるケースも考えられます。こちらは百均などで安くて条件に合うものを探す事になります。

 

近所に昆虫ショップなどが無い僕なので、自然と後者の選択肢が優先される事になりました。というか実は、探す容器の目星もついていました。

item.rakuten.co.jpYouTubeでこのケースを中型までのクワガタの産卵に使用している方を見て気になっていましたが、寸法を調べてみると一般的な小ケースと似たようなサイズで高さが2~3cm程高いようで、これなら多分いけるなと思いました。

youtu.be

↑こちらの動画ではメタリフェルの産卵セットを組んでいるのでマットの詰め方が優しいですが、僕が今回産ませるのはニジイロなのでこれよりかなり強く詰めます。

 

実際に店頭で触った感覚でも、素材はタッパーの感じですが一般的なタッパーとは違いケースの縁の部分にしっかりと厚みのある作りになっていて、その影響で容器自体の強度というか硬さも他の百均容器より上になっている印象です。

それでも一般的な飼育ケースの硬さには材質上及ばないところがあり、ニジイロクワガタを産卵させるためのガチガチに詰められたマットの状態を実現する事が出来るのか少し不安ではありますが、この容器で実験してみたいなと思いキャンドゥで買ってきました。

このケースが売っている店舗ですが、僕はセリアとキャンドゥで見た事があります。ダイソーでは何処の店舗でも置いていないと思います。

 

 

 

セット内容

使用個体は冒頭リンクの記事と同様です。

今回は産卵木を使用しました。直径10cmくらいのものを三つに叩き割ったうちの一つです。無くてもいいとは思いますが、気分で。

三十分程水に浸してから半日くらい部屋の中で干して、皮をオレンジの部分までしっかり剥いで種駒の跡をほじくり返しました。

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マットは前回と同じく産卵一番。乾燥したマット4.5L程に水を500mlちょいくらい加水して、ちょっとニチャっと音がするくらいにしました。ニジイロなので多めです。

握っても水滴は垂れませんがしっかり固まり、ケースに詰める時に一本指だけで強く押すと一瞬水が滲み出るくらい、でしょうか。

それをすりこぎ棒などを使って固く詰めていきます。底面と側面によく産むので固めろと聞くので、棒が上手く届かない側面は手袋をした指先で強く押し込みました。手袋が無いと爪の間が土まみれになります。

4~5cm程(本当は3cmくらいにするつもりだったがテキトーだったのでこうなってしまった)固めたら材を置きます。

f:id:takagi_beetle:20210417004510j:plain残りのマットを被せて材を固定するようにしっかり押し込み固め、樹皮やら幼虫割り出しの時の材の破片をばら撒き、ゼリーを置いたら完成です。

f:id:takagi_beetle:20210417004443j:plain強く詰めた事によってちょっとケースが歪んでいるのが分かりますね。蓋は何とか被さりました。でももしかするとコバエが出入りできる隙間が出来てしまっているかも。

f:id:takagi_beetle:20210417004447j:plainあとは保湿防コバエシートをかけて蓋を被せてメモを貼ります。

蓋の真ん中の穴は、熱したはんだごてで開けたものです。空気が入りそうな蓋ではなかったので空気穴を開ける必要があると思います。

 

 

シートや蓋で無駄に遊んでストレスがかかってしまったからか、メスはあまり元気が無かったように感じます。

セットに入れてもすぐに潜っていく風ではありませんでしたし、今回のセットは無駄になるかもなと、組む時点から嫌な予感がしております。

 

追記:セットから半日後、マットが部分的に大きく盛り上がっており、元気に潜っている事が確認できました。一安心。