ノコギリクワガタは材産み? 割り出し
今回は8/17にセット9/13に♀を出したノコギリクワガタの産卵セットを割り出しました。
セット時の記事はこちら↓
hitasura-kiroku.hatenablog.com
クレカの枠の更新を待って用品を買い足したいので、本当は
九月末コクワ割り出し
↓
月が明けてクレカ枠更新。コクワの菌糸やその他飼育容器等を注文・到着
↓
ノコ割り出し後注文した容器で個別管理
といきたかったのですが、セットの中身を覗いてみたらこんな事に↓
マットと材から出たキノコの白い菌がかなり蔓延っていました。
卵や生まれたての初齢はこのような菌には弱く、そうでなくてもセットの内部まで劣化が進んでいると幼虫が死んでしまう事があり得るので、急遽幼虫を割り出す事に決めました。
割り出し中に写真は撮らなかったので、いきなり結果に移ります。
材一本目:5匹
材二本目:6匹
土:4匹
計15匹
でした。
事前に見付けて隔離しておいた1匹と合わせると16匹いずれも初齢で、
事故っても全滅まではいかなそうであり多過ぎもせず、なかなか丁度良い数なんじゃないかと思います。
野生で家にまで飛んできた♀にしてはよく産んでくれたのでは?
今回材を二本入れましたが、割り易さが全く違ったので書いておこうと思います。
まず一本目の材。
写真で上に転がり出ているものですが(一度様子見に取り出した)、硬くて大変でした。
木口が扇形になるように切られており、本来これよりも太い木をこの大きさにカットしたという事だと思います。
対して二本目の材は木口が半円状になっていて、元から径5cm程度の細い木だという事が分かりました。
これは力を入れるとさけるチーズのようにきれいに裂けて、とても割り出し易かったです。
ごく当然の話になってしまいますが、細い木は割り易いのだと思います。
木が硬いと一時間近くドライバーでポツポツやる目を見るので、これはしっかり覚えておこうと思いました。
今回、結果としてノコギリクワガタの幼虫は材から多く見付かった訳ですが、一般にノコギリクワガタはマットに産む種だと言われています。
しかし、僕は一度マットに産ませようとして失敗し、今回黒土と材で成功しました。
果たしてノコギリクワガタは材産みなのでしょうか?
僕はそういう訳ではないんじゃないかなと思います。
ノコギリクワガタは材を入れない場合、ケースの底面に特にたくさん卵を産み付けると言われています。
つまり、固い面に沿って産卵しているのではないかと予想できます。(結構色んなところで言われている事だけど)
材を入れるとその側面に卵を産むので、元々固いものを齧りたがる性質のある幼虫は材の中に侵入するというだけなのでは?
(勿論、自然界ではこの母と子の性質が幼虫を材の中に導く事になるので、幼虫が木の根など土中の材で生活する事が多いというのは事実だとは思いますが、かといって親が材に産んでいる訳ではありません)
マットを固く詰めるのは、マットを朽ちてボロボロになった材だと錯覚させるためだと言われています。
僕が最初のマットのセットに失敗したのは、底面の固め方がまだまだ足りなかったからだとすれば、何となく納得できます。
母親は産卵時によく材を齧っていましたが、材産みと言われるオオクワガタやコクワガタと違い、材からは穴を掘るように齧りオガクズで埋め戻したような跡が見られませんでした。
よって、ノコギリクワガタの♀は材を齧ってそこに硬いものがある事を確認したら、その側面に卵を産み付けるという習性である事が予想されます。
穴を掘って埋め戻す材産みの種とは明確に違った産卵方法です。
ゆえに、ノコギリクワガタは材産みとは違うという結論になるのではないかと思います。
とは言っても、固い面として材が的確であるのも事実なので、マットを上手く固める自信が無い初心者は材を入れた方が確実に産卵させられるのではないかとも思います。
しかし、材はやはり割るのが面倒なので、出来ればマットだけでやりたいところです。
今回みたいにキノコの菌が出てきて環境が悪化する恐れもありますし……。
そんなこんなで、今回取れた幼虫は一時管理として、ダイソーで買った90mlのプリンカップに三匹ずつ入れておく事にしました。
立派な大歯型を羽化させたいので、こんな狭い容器にあまり長く入れておきたくはないですがね。
極めた人なら70mmも出せるらしいですが、僕は初めてなので取り敢えず60mmの大歯型を出すのをノルマにしたいと思います。あわよくば64mmかな。
♂は来年の初秋に羽化して再来年の春に活動開始する二年一化パターンで大型化させる見通しですかね。名古屋の気候だと来春とかに小型で羽化されてしまいそうな気もしますが。
十月入る前にコクワの割り出しもすると思うので、すぐまた記事更新すると思います。